Következzen egy rövid, ám tanulságos mese egy gyilkolászásban örömét lelő emberről. A fordításhoz Sugimoto Sonoko modern japán verzióját használtam. Bár az átírásokat illetően a Hepburnt preferálom, meséről lévén szó inkább a magyar átíráshoz folyamodtam. A hajtás után található az eredeti szöveg. Jó szórakozást!
うさぎを殺して狂い死に
今は昔大和の国の草深いいなかに男がひとり住んでいた。気性が荒々しく、生まれつきあわれみの心などかけらもない。夜も昼も、ただ生きものを殺すことだけを楽しみにしている残忍な男だった。
ある日、いつものように野山歩きまわり、うさぎを一ぴきつかまえた。そして、生きたまま皮をはぎ、まだひくひく動いているうさぎの血だらけなからだを、ごみでも投げるようにポイとかたわらの草むらにすてて、平気な顔で家へ帰った。
殺すなら、ひと思いに息の根をとめ、そのあとで皮をはげば、まだいくらかでもうさぎの苦しみは軽くすんだのに、じつにむごたらしいことをしてのけたものである。
でも、この殺生の報いはすぐさまあらわれた。男のからだいちめんに、たちの悪いはれものができ、皮膚がただれて、
「痛い、痛い、なんとかしてくれよう。」
泣きわめくありさまとなったのだ。近所の人もほうってはおけないので、医者をたのみ、薬などぬってもらったけれど、すこしもよくならない。痛みはますます強まり、ついに数日後には狂い死にしてしまったのであった。
「これはきっと、あのうさぎのたたりだぞ。殺生の罰が、たちどころに当たったというわけだろう。」
そういって、近所の人々は男をそしり、ひとりとしてその死をなげき悲しむ者はなかったという。
そこで教訓ー。人間にとっては、釣りや狩りは娯楽にすぎぬが、命が惜しいのは生きものとて同様じゃ。自分の命がだいじなら、「生きものすべてが同じ気持ち。」と思って、むやみやたらな殺生はひかえぬばいかんぞ。